第六章 バカンスの夢路(1)

 小さな白い塊が次々に飛んで来る。逃げ込んだのは、祖母のいる狭い部屋。けれど、攻撃は止まない。白色の物体で体の半分が埋もれ、足を取られてしまう。ふわりと積もったものは...