木次駅を出発する奥出雲おろち号=雲南市木次町里方
木次駅を出発する奥出雲おろち号=雲南市木次町里方

 【出雲・雲南】新緑の山間地を走るJR木次、山陰両線のトロッコ列車「奥出雲おろち号」が18日、今シーズンの運行を始めた。始発駅の出雲市駅では、コロナ禍の中でも運行を待ちわびた乗客が乗り込み、木次駅を経て64席が満席と、順調な滑り出しだった。

 1998年に始まり24年目を迎えた。木次線の木次駅(雲南市木次町)ー備後落合駅(広島県庄原市)間を運行し、日曜・祝日は片道のみ、山陰線の出雲市駅から延長運転する。

 出雲市駅の構内であった出発式には島根県の丸山達也知事が出席。「沿線の田園風景を空気と一緒に満喫できる。多くの皆さんに利用してほしい」と呼び掛けた。

 11月まで運行する。5月30日までは原則金、土、日曜日と祝日、4月23日から5月5日までは毎日運行する予定。6月の運行はなく7月以降の運行日は、今後JRが発表する。

 (井上雅子、狩野樹理)