出雲市多伎町小田の国道9号付近で昨年発生した地滑りを受け、大田、出雲両署と島根県警本部が31日、ウェブ会議システムを活用した災害対応訓練を島根県内で初めて実施した。県を東西につなぐ主要幹線道路が寸断された想定の下、担当者が被害状況や交通規制について確認し、有事に備えた。
記録的大雨に襲われた昨年8月、出雲市多伎町での地滑りで、周辺の国道9号は全面通行止めが2カ月続き、JR山陰線も運休するなど県民生活や物流に大きな影響を与えた。
訓練は大雨を受け、大田市朝山町で土砂崩れが発生して山陰道が全面通行止めとなった後、出雲市多伎町での地滑りで国道9号も通れなくなったと想定。山陰道と国道9号が同時に寸断される可能性はあるとして実施した。
この日は、県警航空隊による上空からの被害情報を基に、大田署の担当者らがウェブ上で地図を見ながら、出雲市湖陵町から南下し三瓶山周辺を経由して大田市中心部に出る迂回(うかい)路を設定した。停電の際に信号機を滅灯せずに動かせる機材の使用訓練も実施した。
大田署の庄司充宏警備課長は「視覚的な情報共有は連携が取りやすい。円滑な被害状況の確認や交通規制につなげたい」と話した。
(曽田元気)













