160センチ近い巨大なヒラマサを釣り上げた渡部幸太郎さん=12日午前、島根県西ノ島町
160センチ近い巨大なヒラマサを釣り上げた渡部幸太郎さん=12日午前、島根県西ノ島町

 島根県西ノ島町の海岸で12日早朝、158センチのヒラマサが釣れた。磯釣りでは国内最大とみられる大物で、磯際で大暴れしたため3人がかりで引き上げた。人の背丈ほどもある巨大魚を仕留めたことに太公望の間で衝撃が走った。

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 釣り上げたのは会社経営者の渡部幸太郎さん(44)=出雲市今市町。11日朝から西ノ島町三度地区の岩場でクエ用の仕掛けで当たりを待った。

 12日午前4時ごろ、穂先のライトが海面へ引かれているのを発見。きしむリールの音からクエの大物と確信してまき続けた。渡部さんは「最後の3メートルで魚影が見え、巨大なエイかと思った」といい、磯際まで引き寄せると水面で暴れ出した。同行した永見良明さん(52)=出雲市斐川町上直江=と岸野立彦さん(57)=同市大津町=が駆けつけ、最後はギャフ(棒の先にかぎ針がある漁具)をえらに刺して引きずり上げた。

 計測すると実寸158センチ、拓寸(魚拓にした際の長さ)は163・5センチあり、重さは31・2キロ。渡部さんたちを磯に上げた松尾丸の松尾翔平船長(33)=西ノ島町浦郷=は「大きさに鳥肌が立った」。全日本磯釣連盟(東京都)によると1984年に伊豆諸島の御蔵島沖の岩礁で157センチ、30・8キロが釣れた記録がある。県水産技術センター(浜田市瀬戸ケ島町)の森脇和也主任研究員は「定置網で漁獲されるのは1メートル未満の3~4歳魚で、こんな大きさは聞いたことがない」と驚く。

 渡部さんは「ここまで育ててくれた釣りの師匠、仲間、支えてくれる家族に感謝したい」と話した。ヒラマサは魚拓を取った後、飲食店で調理してもらい、14日に仲間と食べる予定という。
 
      (鎌田剛)