島根県西ノ島町で昨年6月12日、出雲市の男性が磯釣りの釣果としては国内最大級とみられるヒラマサを釣り上げた。山陰中央新報デジタル(Sデジ)では釣り上げた瞬間を捉えた動画を入手した。動画には思わぬ大物がかかり、仲間と必死に釣り上げようと格闘する男性の様子が映されていた。男性に当時の様子や後日談をあらためて聞き、動画とともに紹介する。(Sデジ編集部・林李奈)

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ヒラマサを釣り上げた当時のことを話す渡部幸太郎さん

 釣り上げた男性は、出雲市今市町の会社経営者、渡部幸太郎さん(45)。当時、断崖で磯釣りをしていたが、狙っていたのは、ヒラマサではなくクエだった。大きな釣り竿のしなりに巨大なクエがかかったと思い、力いっぱいリールを巻いたが、いつもと勝手が違った。クエは海底を這う魚、抵抗する時は下に潜るため、釣り竿の先は下に動く。しかし、今回は釣り竿の先が激しく左右に揺れるのだ。「とにかく重かった」。必死に巻くが、リールの持ち手がなかなか動かない。かつてない引きに緊迫感が漂った。少しずつ魚影が見え始めたとき、...