5月20日、バイデン米大統領のアジア歴訪は、韓国の京畿道(キョンギド)平沢(ピョンテク)市にあるサムスン電子の半導体工場から始まった。従来なら最初に日本を訪れ、次が韓国というのが通常のコースだったが、その順番が逆転したのである。これは韓国にとっては大きな自信となった。

 近年、韓国では「韓流」が世界的な流行を見せたことで、日本を追い抜いたとする言説も見られるようになった。それがバイデン大統領のサムスン視察で証明された形だ。

 かつて半導体産業は日本のお家芸だったが、台湾に抜かれ、韓国にも追いつかれ、...