東日本には炎が激しく燃え盛るように見える縄文土器がある。火焔(かえん)土器(どき)と呼ばれている。今から約5千年前、とりわけ信濃川流域(新潟県)の人たちは好んでこの土器を作った。図1を見てみよう。この土器が炎を表していると説明されるとそのように見えなくもない。

 しかし、炎...