水でぬれた地面に絵や文字を浮かび上がらせる「レインワークス」作品が、松江市西尾町の自動車販売店NR―C(エヌアールシー)の駐車場にお目見えした。芸術家集団「山陰効果団地」のメンバーが市民の手を借りてはっ水塗料で描き、梅雨時のアスファルト舗装をにぎわす。
市章を持つ昇り竜や、傘を差すカエルのキャラクターなどに加え「きみにあえたあめのひにだんだんね」といった言葉が躍る。
レインワークスは雨天が多い米北西部シアトルの発祥といい、山陰効果団地のメンバーが地域の気候風土に合うと考えた。同社社員やその家族に芸術家の作品を基にした型紙を切り抜いてもらい、メンバーで自動車へのコーティング技術を持つ社員の稲田明伸さん(51)が塗料を吹き付けた。
イラストレーターのやましたまほさん(36)は「山陰ならではのアートで、見た人の心が和んだらうれしい」とほほ笑んだ。作品は7月末までは楽しめそうだという。 (今井菜月)