―カーボンニュートラルの実現に向けた取り組みに注力しています。
電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド車(PHEV)の普及などでカーボンニュートラルを推進し、持続可能な地域づくりに取り組んでいます。EVやPHEVの販売から基礎充電と呼ばれる家庭用充電設備の設置までをワンストップで提供し、契約数を伸ばしています。また、2月にはJ-クレジットを利用して、自社事業の二酸化炭素排出量の約40%をオフセットしました。2030年にはネットゼロ、35年には排出量の150%をオフセットする計画です。

24年には、脱炭素先行地域の松江市と連携し、環境負荷の低い電動モビリティを紹介するEVショーやモビリティフェスを開催し、2千名以上の来場者を迎えました。


―サービスの質向上や働きやすい職場環境実現に向け、業務効率化を図り、デジタル技術や人工知能(AI)を積極的に活用しています。
業界の慣習にとらわれない業務分担の見直しにより、従来営業スタッフが担っていた業務の多くをコントロールセンターが請け負うことで、迅速かつ利便性の高いサービス提供を実現しています。また、チャットツールによる情報共有やAIの活用で、文書作成や情報収集、市場調査、計画立案などの業務負担を軽減し、生産性の向上と働きやすさ、顧客サービスの質の向上を両立させています。24年には、若者の採用・育成に積極的かつ、雇用管理の状況などが優良な中小企業を厚生労働大臣が認定する「ユースエール認定制度」に選ばれました。


―今後の展望を教えてください。
働きやすい職場環境の中で社員が最大の力を発揮することにより、お客さまと社員の満足度を高める価値連鎖の実現ができると考えます。また、障がい者雇用の推進など多様な人材が活躍できる職場づくりや、海外市場への視野拡大にも注力します。そして、地域経済の活性化と環境負荷の低減を通じて、子どもたちが夢や希望を持てる地域社会を創造する企業を目指してまいります。

 

経験や知識よりも、「やってみよう」という前向きな姿勢が大切です。未経験でも挑戦を重ねることで未来は開けます。働きながら成長したい人、仲間と協力できる人、地域や社会の役に立ちたい人と共に歩みたいと考えています。

内田雄之=島根県安来市出身(48歳) 2006年に現職に就任。
島根県安来市出身。松江高専卒業後、IT企業に就職。「好き」を仕事にしたくて自動車業界へ転職。28歳で独立し、現在、創業20年目を迎えた。趣味は仕事。仕事を通して、挑戦や成長、出会いを楽しみながら、自分をアップデートしていきたい。