【鳥取】企画展「ティラノサウルス展」を開催中の鳥取県立博物館(鳥取市東町2丁目)で20日、「ティラノサウルスの着ぐるみを着た人」を招いた風変わりなイベントが開かれた。参加者はさながら先祖の化石を鑑賞する子孫。企画展のPRが狙いで、交流サイト(SNS)でその様子を発信してくれる「ホモサピエンス」役も募られた。
午前10時過ぎ、関係者から「人は食べない(ように)」と注意を受けた現代のティラノサウルス17体が元気に博物館に入ると、ホモサピエンスたちはスマートフォンなどでしきりに写真を撮影。小さな子どもも多く参加し、館内には笑顔があふれた。
イベントは博物館側が「日本ティラノサウルス保存会」の協力を得て実施。保存会の川本直樹さん(34)は「難しく悲惨なニュースが多い中、簡単で楽しいことをやりたかった」と話した。企画展では実物の化石のほか、中国地方初公開となる全長12メートルの全身骨格化石(複製)などを見ることができる。入場料は一般千円。7月11日までは月曜休館で会期は8月28日まで。