島根県庁
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 島根県内で17日以降、新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)が相次いで確認され、感染再拡大の傾向が出始めている。一時は一桁台まで下がった1日当たりの感染者数は、再び80人を超えた。県は換気の徹底など、対策を呼びかけている。

 クラスターは6月8日を最後に公表されていなかったものの、17日以降は保健所管内別で松江1件、出雲2件、浜田2件、益田1件と、計6件を確認。感染者数の規模が大きく、松江市内では高齢者福祉施設で職員と利用者31人が、出雲市内では事業所で職員16人がそれぞれ陽性となった。いずれも接触者は特定できているものの、県が感染の広がりを注視している。

 県内では5月22日以降、感染者数が一時減少。6月12日には半年ぶりに一桁台(6人)まで下がったが、16日以降は50~80人台の確認が続く。1週間の感染者数(人口10万人当たり)は20日時点で55・3人で、7日(50・8人)以来の50人台となった。

 地域別では江津市122・7人、松江市73・5人、出雲市56・3人とクラスターの発生した地域で目立つ。年代別は19~29歳が77・6人、30~49歳が70・7人、18歳以下が58・5人ーなど。

 県内では、気温が30度前後と蒸し暑い日が続く。県感染症対策室の田原研司室長はエアコンの稼働で窓を閉め切る機会が多くなれば、ウイルスが室内に漂いやすくなると指摘。「広がりを食い止めるため、密閉空間にならないよう心がけてほしい」と話し、扇風機や換気で空気の流れを作るよう求めている。
     (佐々木一全)