初出荷となった「デラウェア」の仕上がりを確認する検査員=益田市喜阿弥町、JAしまね喜阿弥ぶどう集荷所
初出荷となった「デラウェア」の仕上がりを確認する検査員=益田市喜阿弥町、JAしまね喜阿弥ぶどう集荷所

 「島根ぶどう」の主力品種デラウェアの出荷が21日、県内トップを切って益田市喜阿弥町の喜阿弥集荷所で始まった。春先の暖かな気候により、大粒で糖度も高く出来栄えは上々。出荷は5月下旬から6月上旬をピークに、8月上旬まで続く。

 初出荷は昨年とほぼ同時期となった。

 益田市内では農家32人が15ヘクタールでデラウェアを栽培している。この日は、3人が計1トン(637ケース)を持ち込み、検査員が糖度や房型などを念入りに確認した。

 出荷式も行われ、集まった関係者がトラックの出発を見送った。県内や福岡、中部地方など15の市場に出荷され、5月5日からは関東にも送る。

 JAしまね園芸課の二岡正和課長は「今年は生育が順調に進み、高品質な出来となった。子どもからお年寄りまで多くの人に味わってほしい」と話した。

 2021年産のデラウェアは県内の104ヘクタールで栽培され、出荷量は前年比13%増の千トン、販売金額は10%増の13億2300万円を目指す。主産地の出雲市では23日に初出荷が予定されている。    (石倉俊直)