子どもが学校を卒業した後、使わなくなった学生服やランドセルといった学校用品を買い取り、中古品として販売する店「うさや」(松江市袖師町)が4月にオープンした。中古用品を売買する店は他にもあるが、学校用品のみを取り扱うのは珍しいスタイル。店を訪ねてみた。(Sデジ編集部・吉野仁士)

 

 店(約70平方メートル)に入り、最初に目についたのは赤、黒、紫色などのランドセルと、ハンガーラックにかけられた学生服の数々。近くの棚や机の上には裁縫セットやピアニカ、リコーダーに自転車通学用のヘルメット、書道道具といった学校用品が並ぶ。

店内には国語辞典や古語辞典、通学用ヘルメットや裁縫セットといった懐かしい品々が並ぶ

 代表の外谷裕恵さんによると、いずれもオープン以降に買い取ったり譲り受けたりしたもの。学校用品を捨てるに捨てられない保護者は多いようで、既に100点以上が集まったという。

 オープンから間もない間は買い取りに注力し、本格的な販売時期は今後決めるとのこと。買い取り価格は6段階で査定するが、大まかに購入価格の1割程度に設定する。中古品の販売価格は定価の3割ほどを予定しているという。

ピアニカやリコーダー、鉛筆削りも。学校以外ではほとんど使う機会がない上に場所を取るものも多い

 

 ▼学校用品の家計負担は10万円以上

 外谷さんによると、学校用品限定の中古販売店は島根県内ではほとんどなく、県東部ではおそらく唯一だという。珍しい店を始めた理由は「保護者の家計負担を減らしたい一心」と強調した。

 外谷さんは東京都出身。松江市出身の夫が、実家の書道用品店を継ぐためにUターンした際、一緒に移住した。移住後、長男の小学校、中学校のそれぞれ入学を体験し、学校用品の値段に驚いたという。

 「裁縫セットやピアニカなどで5千~1万円、ランドセルや制服になると1個、1着で5万円を超える。学校によっては入学時に学校用品だけで10万円以上かかることもある」(外谷さん)。さらに小学生は成長が早く、最低1回は制服や体操服を買い換える必要があるという。

商品を紹介する外谷さん。いずれも美品が多いが「勉強で繰り返し使ったはずの国語辞典や問題集がきれいなままというのも複雑な心境ですね」と苦笑いする

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