設置が完了した迫力満点のトリケラトプスの全身骨格標本=大田市三瓶町、サヒメル
設置が完了した迫力満点のトリケラトプスの全身骨格標本=大田市三瓶町、サヒメル

 大田市三瓶町の県立三瓶自然館サヒメルで28日、特別企画展「恐竜の世界へ行ってみた」の目玉、トリケラトプスの全身骨格標本の搬入、組み立て作業があった。1階ホールに全長6.4メートルの迫力満点の標本が設置され、注目を集めそう。

 トリケラトプスはティラノサウルスと並ぶ知名度と人気を誇る恐竜で、約6600万年前の白亜紀後期に生存した。3本の角と大きなえり飾りが特徴。

 今回展示するのは三重県総合博物館の所蔵で、全長6.4メートル、高さ2.4メートル、幅2.5メートル。この日は専門業者が頭部や脚を組み合わせた。29日以降、無料で公開する。

 企画展は7月16日に開幕し、トリケラトプスを含め4体の骨格標本を展示するほか、恐竜が生きた時代の環境変化について紹介し、現在の環境問題にも目を向けてもらう狙い。大型ドームでは恐竜の子育てを中心とした映像も公開される。サヒメルの今井悟研究員(30)は「私たちと同じ地球に存在した生き物。より深く恐竜を知ってほしい」と話した。

 サヒメル、しまね自然と環境財団が主催し、山陰中央新報社が共催する。入館料は大人1200円、小中高生200円。会期は9月25日まで。7月19日と9月の毎週火曜日は休館。 (曽田元気)