25日に予定していた第71回全国植樹祭(5月30日、大田市三瓶山北の原)の総合リハーサルについて、島根県が22日、延期すると発表した。新型コロナウイルスの感染防止策を徹底する必要があるためで、天皇皇后両陛下を迎えて植樹祭を開催する方針に変わりはないとしている。延期後のリハーサル日は未定。

 リハーサルには400人が参加し、招待客のバス輸送や会場内の案内、式典の動きを確認する予定だった。

 植樹祭での感染防止策は、かねて開催直前の全国の感染状況を踏まえて検討する方針だった。東京、京都、大阪、兵庫の4都府県に対する緊急事態宣言が発令される見通しで、あらためて主催する県と国土緑化推進機構(東京都)が対策を協議した上でリハーサルを実施する。具体的には、人と人の距離や、バスの座席の間隔などを決める。

 リハーサルはこのほか、5月に荒天を想定したリハーサルと、前日リハーサルも実施する。

 植樹祭は当初4千人としていた式典の招待者を千人に縮小。小中高校生や会場設営業者など1400人を合わせ、計2400人が参加する。参加者の健康確認を徹底し、吹奏楽や歌の演出は一部取りやめ、映像を活用する。 (曽田元気)