松江の文化や食の豊かさを観光客や地元の人に知ってもらおうと、松江市殿町の松江城大手前で3日、「お城の朝市」が初めて開かれた。夏の暑さが覆う中、大ぶりな宍道湖産シジミや地元の農水産加工品が並び、にぎわった。
全国の城ではやっており、松江城山公園管理事務所が企画。農産加工グループや雑貨工房の4事業者が出店した。
午前8時に始まり、宍道湖漁協のテントでは厚さ12ミリ以上の砂抜きシジミ600グラムが500円の割安価格で販売され、みのりの里講武(鹿島町)では地元の大豆で作ったみそやせんべいが並んだ。古布をリメークしたストラップなどの雑貨も売られたほか、キツネのお面にオリジナルの絵を描く体験コーナーもあり、休日の松江城を朝から活気付けた。
毎月第1、3日曜に開き、規模を徐々に大きくする考え。偶然訪れた松江市春日町の地方公務員上野敏之さん(48)は「松江城は時々散歩している。面白い取り組みで、興味が引かれたものも多くあった」と話し、品を買い求めた。