訓練で盲導犬を連れた接種希望者に注射する医師=松江市学園南1丁目、くにびきメッセ
訓練で盲導犬を連れた接種希望者に注射する医師=松江市学園南1丁目、くにびきメッセ

 新型コロナウイルスワクチンの接種訓練が23日、松江市の集団接種会場の一つであるくにびきメッセ(松江市学園南1丁目)であった。市職員や医療関係者が接種希望者役の誘導、健康観察の手順などを確認し、5月10日に始まる65歳以上の在宅高齢者向け集団接種へ準備を進めた。

 松江赤十字病院の医師、看護師のほか、市高齢者クラブ連合会と障害者協会などから計40人が参加。会場には希望者の本人確認を行う受付や診察室、接種後の待機場を設けた。

 市はパーティションで区切った3カ所の診察室で30分間に45人ずつ接種するよう想定している。この日は診察室1カ所のみで被接種者は15人とした。

 訓練では密集しないよう注意しながら氏名、年齢、健康状態などを確認後に注射し、待機場に案内する流れを確認した。車椅子利用者や盲導犬を連れた人の対応もこなしたほか、接種後に体調を崩す人が出ることも想定し、救護室へ運ぶ対応も実施した。

 市の足立保新型コロナウイルスワクチン接種事業部長は「実際にはもっと多くの人が動く。訓練を振り返って、当日は冷静かつ安全に進める」と話した。(中島諒)