【松江】現代美術家協会の山陰支部と山陽支部の合同展「山陰現展・山陽現展」が10日、松江市袖師町の島根県立美術館で始まった。海外の風景や季節を鮮やかに表現した絵画や写真、立体造形作品合わせて35点が来場者の目を引く。15日まで。
合同展は2回目で山陰支部7人、山陽支部17人、一般2人が出品した。
山陰支部会員の長谷かえさん=松江市=はイタリア中部トスカーナの町並みを描いた「Tetto Rosso(赤い屋根)」など100号の大作2作品を並べた。10年前に現地でスケッチした資料をもとに、赤い屋根を強調するために煙突などを省いた。
山陰支部長の松本至正さん(69)=鳥取県大山町御来屋=は発泡スチロールを使って夏の海や秋の紅葉を表現した立体造形を出品。「それぞれの作家の思いを感じ取ってほしい」と来場を呼びかけた。
午前10時~午後6時。最終日は午後3時まで。入場無料。
(井上雅子)