新型コロナウイルス感染者の全数把握の見直しについて、鳥取県の平井伸治知事は18日の定例会見で、8月下旬にも具体案を固める政府方針に対し「命を助けることに集中できるよう、できるだけ早くやっていただきたい」と求めた。県内の全数把握を見直すかどうかは、政府の具体案を確かめた上で判断する。

 全国知事会長として直ちに見直すよう求めていただけに、政府の作業着手を「歓迎したい」と評価した。

 政府対策分科会の尾身茂会長が17日、感染のレベルを正確に監視できる新たな仕組みづくりの必要性を説いたことについては「あまりにも悠長でそんな暇はない」と批判した。

 県は見直し後も陽性者を把握できる仕組みづくりに向け、県医師会と協議を始めた。

 (藤井俊行)