出品者が趣向を凝らした40㌢四方までの作品が並ぶ会場=浜田市三隅町古市場、石正美術館
出品者が趣向を凝らした40㌢四方までの作品が並ぶ会場=浜田市三隅町古市場、石正美術館

 【浜田】大きさ40センチ以内の作品を公募した企画展「小さな世界展」が、浜田市三隅町古市場の石正美術館で開かれている。日本画や写真、陶芸といった多彩な作品が来場者を楽しませている。28日まで。

 小さな作品の中で生まれる世界観を楽しんでもらおうと開催し9回目。80の個人・団体が出品した139点が並ぶ。

 山口県周南市の音羽キミさんの日本画「ゆかいなサボテンブラザーズ」は植物園で観賞したサボテンが題材。つぼみが目鼻に見えたといい、三つ並んだサボテンに目鼻を描いたかわいらしい絵に仕上がった。

 コウチリノコさんの色鉛筆画「Taniku Deep」は色とりどりの多肉植物の寄せ植えをモチーフにした。背景は深海を表現し、重ね塗りすることでより深みのある色を作り出している。表情豊かな5体のだるまに絵手紙を添えた作品や陶器の動物も並ぶ。

 横山由美子主任学芸員(45)は「小さな作品の中に大きな心が込められている。じっくり楽しんでほしい」と話した。

 入場無料。月曜日休館。

(青山和佳乃)