観察ゾーンでアブラゼミを捕獲する親子=出雲市園町、宍道湖グリーンパーク
観察ゾーンでアブラゼミを捕獲する親子=出雲市園町、宍道湖グリーンパーク

 【出雲】夏に鳴く昆虫の自然観察会がこのほど、出雲市園町の宍道湖グリーンパークであり、参加した親子連れ9人がセミを捕まえ、個体の特徴や鳴き声の違いを学んだ。

 参加者は虫捕り網を片手にエノキやイヌエンジュの木が育つ施設周辺の観察ゾーンを散策した。セミの鳴き声に耳を澄ませ、アブラゼミを捕まえ、セミの抜け殻を拾った。

 施設で自然観察指導員を務める岩西哲さんは、セミはカメムシの仲間で腹弁が大きい雄のみが鳴き、アブラゼミは油で揚げたように「ジージー」と鳴くことから命名されたと紹介した。

 捕ったセミを観察して口が針になっていることを確認し、針を木に突き刺して樹液を吸うことを学んだ。

 市立高松小学校3年の川村将大(まさひろ)君(9)は親子で3匹のアブラゼミを捕まえ「雄と雌が捕れてうれしかった」と笑顔で話した。

(松本直也)