【松江】日本の書壇を代表する作家や山陰両県の書道家の近作を集めた第50回「日本の書展 松江展」(山陰中央新報社、全国書美術振興会主催)が25日、松江市袖師町の島根県立美術館で始まった。漢字、かな、大字書、前衛書などの多彩な書が見る人を楽しませる。29日まで。
全国巡回展で、松江開催は2019年以来、3年ぶり。中央書家の作品を並べる現代書壇巨匠選(16点)、現代書壇代表選(40点)と、山陰両県の書家による山陰現代書道代表展(40点)、山陰現代書道選抜展(160点)の計4部門で構成する。
山陰現代書道代表展のうち、金山季句枝さん(出雲市上島町)の「柿本人麿の歌」は、秋の詩の情景に合った黄金色の紙に繊細な筆遣いで書き上げた。山田龍香さん(米子市角盤町1丁目)の「若竹」は濃い墨で、縦は細く、横は太い線で均等に漢字を並べ、力強さと丁寧さが感じられる。
親族の出展に合わせて訪れた千葉県の会社員小川香織さん(33)は「書道には触れてこなかったが、実際に見るといろいろなスタイルがあって面白い」と話した。
入場料は一般・大学生700円、高校生以下無料。
(山本貴子)