FC神楽しまねを運営する松江シティFC株式会社の宮滝譲治社長が4日のホーム戦後、経営難から選手らの給与が未払いとなり資金援助を募っていることについて初めてファンの前で話した。経営状況や改善策の説明はなく、継続した支援を求めた。
同社は7月下旬からホームページで資金援助を募っている。宮滝社長は「厳しい状況の中、多くのご支援、温かいお言葉をいただき、心から感謝申し上げます」と述べた上で「残り10試合を戦い抜くため」として一層の支援を要請した。
これに対し、選手やファンから「納得がいかない。中身を伝え、どう改善していくかを話さないといけない」と詳しい説明を求める声が飛んだ。
チームが厳しい状況の中、この日は今季のホーム戦で2番目に多い527人が来場。松江市在住のファンで、宇田川真毅さん(38)は「マイナスな状況だが、前向きに楽しくプレーしてほしい」と選手の背中を押し、山本里佳さん(42)は「選手たちの頑張る姿を見て、逆に励まされている。彼らが戦い続ける限り、応援し続ける」と話した。
(原暁)