秋の味覚を代表するクリの出荷が8日、産地の島根県津和野町で始まった。益田市と同県吉賀町産を含めて今季は豊作といい、JAしまね西いわみ地区本部は出荷量4トン(前年1・8トン)、販売額500万円(同232万円)を目指す。
3市町の生産者39人のうち20人が約500キロを同JA津和野経済センター集荷所(津和野町森村)に持ち込んだ。虫食いの有無や5種類の大きさごとに選別され、500グラムずつネットに詰められた。10月中旬まで松江、出雲、益田の各市場に出荷する。
3市町のクリは大粒で甘みが強く、和菓子にも使われる。今季は日照時間が長くサル、イノシシの獣害も少なかったという。
同JA津和野支店栗生産者部会の吉田茂部会長(51)=津和野町直地=は「ここ2、3年不作だったが今季は若干回復した。天候に恵まれ大粒に育ったクリを、多くの人に味わってほしい」と話した。
(中山竜一)