【雲南】JR木次線利用促進事業のPR活動が30日、雲南市内の木次線沿線であった。雲南市の石飛厚志市長が市民にチラシを配り、運賃助成の活用を呼び掛けた。
沿線4市町や民間でつくる木次線利活用推進協議会は、5人以上で乗車すれば、島根県内の他線への乗り換えや貸し切りバスなどの経費も併せて半額になる制度を新設。通勤や通院で利用しアンケートに協力すると1カ月分の定期券代、回数券を助成するモニター調査にも取り組んでいる。
PR活動では、加茂中駅(雲南市加茂町加茂中)近くの加茂交流センターで市民にPR。同駅から乗車し、木次駅(同市木次町里方)に到着後は、近くの商業施設で買い物客らにチラシを手渡し、利用を促した。
石飛市長は、JR西日本の長谷川一明社長が2月、低収益のローカル線について廃止も含め地元と議論を進めると表明したことを踏まえ「利用促進を図らなければならない。木次線を乗って支えたい」と話した。
半額助成には213人の申し込みがある一方、通勤モニターは1人にとどまっており、今後も広報活動を続ける。(狩野樹理)