総務省の人口統計によると、日本の総人口は今年7月1日現在1億2484万人で、前年同月比85万人減。国立社会保障・人口問題研究所の推計では2100年に6千万人弱まで落ち込む。人口減は国家の存亡にも関わる。少子化に打つ手はあるのか。元少子化担当相と識者が論じた。
自民党少子化対策調査会会長 衛藤 晟一氏
▽子育て税導入が必要 第3子以降6万円支給
―少子化に歯止めがかからない。
「コロナ禍が婚姻件数の減少に拍車をかけている。2020年は前年比12・3%減で1950年以来の減少幅だ。21年も回復の兆しが見えず、コロナ禍により20~21年で婚姻件数が11万件減った。このまま減少が続くと、国家の規模が縮小し、消費も大幅に落ち込む」
「...