リラクセーションサービスと飲食業の(株)ウォームス(松江市浜乃木3丁目、西崎純子社長)が、イネ科の多年草・マコモを使ったセラピー「まこも蒸し」の体験ができるセットの販売を始めた。全国のエステサロンや個人客に売り込み、出雲大社のしめ縄や神事に使われているマコモを切り口に「神話の国島根」を広くアピールする。
細かく砕いたマコモの根と葉を、たたら製鉄の過程で生まれる副産物の鉄滓や藻塩にがりと共に煎じ、その蒸気を体全体で浴びる。韓国の民間療法「よもぎ蒸し」にヒントを得た。マコモは雲南市の契約農家から仕入れる。煎じる材料と島根県産ヒノキを使った組子椅子などとのセットは、神在月にちなみ「出雲のまこも蒸し『神在』」と名付けた。
一式で税込み36万9千円。販売目標は50セットで、今夏発売し、既に県内外のエステサロンなどを中心に10セット売れた。30~60代の女性をメインターゲットとする。西崎社長は「全国で体験した人が出雲に興味を持って訪れてくれるような仕掛けも考えたい」と話す。松江市内での体験(1回5千円)も可能。メールアドレスkamua.makomo@gmail.com