島根県隠岐の島町で家庭の生ごみ減量を目指す実証実験が始まった。ごみ減量化を課題とする町と、町婦人会、パナソニック(東京都)が連携。2023年6月までの9カ月間、計60世帯に同社製の生ごみ処理機を貸し出し、減量効果を体感してもらう。
処理機は生ごみ2キロを5時間40分かけて乾燥しながらかき混ぜ、重さを5分の1にできる。処理したごみはそのまま捨てずに堆肥としても使える。実験では1世帯当たり3カ月間3千円のレンタル料で貸し出し、どれだけ減量できたかアンケートを行う。
20年度の環境省調査で、町のごみ排出量(1日1人当たり)は県内の市町村で2番目に多い約1・1キロ、リサイクル率は最下位の5・2%。町環境課は実験データを24年度以降のごみ減量施策に生かす。
3日午前、自宅にレンタルの処理機を設置した同町原田の主婦有木美和子さん(58)は「魚をもらうことがあり、臭いをなくすのに役立つと思う」と期待した。
(鎌田剛)













