情報科学高校(安来市能義町)の生徒たちが安来市内の豆腐店や洋菓子店と開発したスイーツ「安来産大豆のなんちゃって豆富(とうふ)」が、第9回商業高校フードグランプリ本選(11月12日)に進んだ。山陰両県勢の本選進出は初めて。豆腐と豆乳を使い、豆腐そっくりの外観に仕上げたレアチーズケーキで、全国発信のチャンスと意気込む。
(桝井映志)
なんちゃって豆富は2021年度の産学官金連携「やすぎリブランディングプロジェクト」で、校内の科をまたぐ課題研究で当時の3年生8人が、豆腐製造の角久(安来市安来町)、洋菓子店モント・ローネ(同)と開発。濃厚なチーズの風味に続き、すっきりした豆腐の味わいが楽しめる。
伊藤忠食品(大阪市)主催のフードグランプリに応募した全国20校21商品から、オンライン形式の本選に進む7校7商品の一つに選ばれ、本年度のマルチメディア科3年生4人が商品をPRする。開発した先輩の思いを引き継ぐ4人はこのほど、関係者間の打ち合わせでPRのポイントなどを確認した。
モント・ローネでは既に商品として1パック85グラム入り432円で販売されており、口コミで人気が広がりつつある。本選では試食審査もあり、こだわりのおいしさを知ってもらう好機。細田琉花さん(18)は「レアチーズケーキをヘルシーに食べられるという魅力をアピールしたい」と話した。