【出雲】新郎新婦を乗せた「婚礼人力車」が9日、出雲市大社町内を走り、観光客らの注目を集めた。市内のカップルが着付けの場所から結婚式場までの約2キロを人力車で移動し、祝福を受けながら思い出をつくった。
出雲市小山町の新郎・岡隼斗さん(32)と新婦・翔子さん(31)。婚礼写真撮影の会場提供も行う庭園古民家カフェ「駕籠石庵(かごいしあん)」(出雲市大社町北荒木)と、観光案内人力車「雲州人力社中」を運営する糸賀太郎代表(31)が、希望を受けて企画した。
新郎新婦は駕籠石庵で紋付きはかま、白無垢(むく)を着た後、糸賀さんが引く人力車に乗り、神門通りを通って結婚式を挙げる出雲大社北島国造館(同町杵築東)へ移動。途中、観光客からカメラを向けられ、祝福の言葉にもにこやかに応えていた。
隼斗さんは「よく知っている道だが、人力車からの景色は違って見えた」と話し、翔子さんも「一生の思い出になった」と笑顔を見せた。 (黒沢悠太)