国内最大の和牛品評会・第12回全国和牛能力共進会(鹿児島全共)の第4日は9日、七つの審査区分で成績発表があり、繁殖雌牛4頭の生体と肥育牛3頭の枝肉を合わせて評価する総合評価群の6区で、島根県代表が3位相当の優等賞3席となった。枝肉に限ると1位で、うち1頭は特に脂肪の質が高く特別賞を受賞。別の枝肉が審査される7、8区でも2位に当たる同2席となった。
6区は「種牛の部」「肉牛の部」にまたがり、子牛生産から枝肉まで一貫する産地の実力が問われる。島根、鳥取両県が重点区に位置付けていた。2002年の第8回大会から総合評価群が設けられ、島根県勢は過去最高の成績となった。
島根の肥育牛は藤増(出雲市知井宮町)とJAしまね吉田肥育センター(雲南市吉田町上山)が飼育し、JAの出品分が「脂肪の質賞」にも選ばれた。センターを管轄する同JA雲南地区本部の那須悦夫畜産課長は「(食感やうまみを左右する)脂肪の質に着眼し、...