ふるかわがオンライン販売を始めた「お食い初め 出雲縁結び御膳」
ふるかわがオンライン販売を始めた「お食い初め 出雲縁結び御膳」

 仕出し・弁当の製造販売の(株)ふるかわ(出雲市姫原4丁目、古川雅巳社長)が出雲ならではの伝統料理や山陰の食材を詰め込んだお食い初めの宅配セット「出雲縁結び御膳」のオンライン販売を始めた。新型コロナウイルス禍で祝い事が小規模化する中、自宅でも手軽に本格的な儀式を体験できるよう出来たての味を届ける。

 お食い初めは赤ちゃんの誕生から100日を祝う儀式。コロナ禍の影響もあり、自宅でお祝い膳を用意するケースが増えたのを商機に、自社初のオンライン販売に踏み切った。出雲ぜんざいやシジミの酒蒸し、仁多米を使った赤飯など当地ならではのメニューを商品化した。

 「出雲縁結び御膳」は全3種類で、縁結びの地にちなんだ箸や歯固め石がセットになる。こだわりの食材を盛り込んだ「出雲」(税別1万3800円)には稲佐の浜で取れた砂を袋に入れて添える。このほか、竹製食器が付く「アグニー5点セット」(同1万2800円)などがある。料理は昨年末に導入した急速冷凍機を活用し、冷凍の状態で届ける。

 専用のECサイトを立ち上げ、9月に本格販売をスタート。古川社長は「新しい仕出しの形として商圏拡大していきたい。利用した人と出雲の地との縁を結ぶ商品になってほしい」と話した。