ラジオ体操のかけ声を浜田市国分町唐鐘地区の方言に置き換えた「はまだ弁ラジオ体操(唐鐘)」が、初開催の「ご当地体操コンテスト」(厚生労働省主催)で優秀賞に輝いた。「あしゅーおっぴろげて(脚を広げて)胸の体操~」などの節回しがユーモラス。新型コロナウイルス対策を取りながら工夫をして高齢者の集いの場をつくる、住民主体の取り組みとして評価された。 (中村成美)
ラジオ体操は65歳以上の地区住民ら7人の「浜田弁ラジオ体操やってみょー会」が「ごたいゅー(体を)回す運動~」などの方言で吹き込みCDとDVDを作製。「私のまちの『通いの場』自慢コンテスト」の2部門のうち、地域の魅力を発信する動画部門(応募45点)で最優秀賞(1点)に次ぐ6点に入った。
DVDには70人を超える人たちが畳ケ浦や板ワカメ干し場などの地域の風景を背にラジオ体操を楽しむ姿を収録。企画、撮影、編集を含む主体的な取り組みが高く評価され、このほど東京都内で表彰状と副賞の盾が贈られた。
体操はCDやDVDの完成後、会の発起人の稲元正敏さん(73)が経営する民宿しまや(浜田市国分町)を会場に地元住民が楽しみながら実践している。
表彰を受けてメンバーはCDが市立小中学校11校の教材として活用されていることなど、あらためて活用状況を確認。吉川久美子会長(78)は受賞が地域活動の励みになると喜び、「じげ(地元)の人がまめ(元気)で長生きしてやんさる(くださる)ことを願う」と浜田弁で話した。
CDは300円、DVDは500円で販売。問い合わせは稲元さん、電話090(1188)6691。