【米子】中国地方最高峰の大山(1729メートル)山頂部から朝日が昇る「ダイヤモンド大山」の観望会が22日、国史跡・米子城跡(米子市久米町)であった。あいにくの曇り空で御来光は拝めなかったものの、訪れた約千人が雲間から日の光が差し込む幻想的な景色を楽しんだ。
ダイヤモンド大山は毎年2月20日ごろと10月22日ごろ、気象条件がいい場合に見られる。今年の元日に全国放送されたNHKのテレビ番組で紹介され、注目を浴びる。
参加者は午前5時半ごろに天守台(標高約90メートル)に向かって登り始めた。空が白み始めると、雲間からオレンジ色の光が差し込み、スマートフォンやデジタルカメラで写真に収めた。だが、例年の日の出時刻である午前6時20分ごろになると山頂部に厚い雲がかかり、陽光を見ることはできなかった。
友人2人と登った岡山市のパート従業員、飯国陽子さん(69)は「残念だが『もう一度来なさい』と大山に言われているのだと思う。ぜひ再挑戦したい」と笑顔を見せた。
観望会は米子市が主催し23日もある。
(岩垣梨花)