JR山陰線西出雲駅(出雲市知井宮町)-伯備線伯耆大山駅(米子市蚊屋)間の電化開業40周年を祝う収納木箱付き記念セットが、1日から予約販売される。実際に使われた接触電線(トロリー線)や国鉄色プレート、飾り台、詳細な商品情報を盛り込んだ特製リーフレットを納め、付加価値を高めた。1セット8万9千円、限定200セット。
トロリー線は約40年間、伯備線伯耆溝口-岸本駅間で使われたものを長さ15センチに切断し、レーザーでシリアル番号を刻印した。表面は車体のパンタグラフと接触し、電気を供給する際に生じた摩擦の痕跡が残る。
プレートは縦3・5センチ、横9・6センチのアルミ製。381系特急やくもの国鉄色復刻編成に使用された特注塗料で塗装し、塗料工場の閉鎖で再現が困難な色合いとデザインを楽しめる。
飾り台はステンレス製で縦5センチ、横15センチ。トロリー線を置くことができるパンタグラフの模型を配置した。電化区間(倉敷-西出雲駅間)のルートも刻んだ。
収納箱は松江市内の木工職人がミズナラ材で仕上げ、JRのロゴを刻印した。JR西日本山陰営業部企画担当の松本大(ひろし)さんは「二度と手に入らないセット構成にした」と話した。
JR西オンラインショップと、ジェイアール西日本商事鉄道グッズオンラインショップで予約販売する。
(山根行雄)