総合ブライダル業の(有)小林貸衣装店(広島県三次市、奥村吉雄社長)が、運営する米子市観音寺新町3丁目の結婚式場「KASANE YONAGO」の披露宴会場とロビー、待合室をリニューアルした。新型コロナウイルス感染者数が減少傾向にあり、落ち込んでいた結婚式の予約件数が回復すると判断。流行を取り入れたスタイルの結婚式が可能な空間にし、利用者の呼び込みを図る。
新たに「北欧の別荘」をテーマに掲げ、自宅にいるかのような落ち着きのある空間をイメージした。館内のソファやテーブルを一新し、壁面の色を焦げ茶色から白に塗り直した。チャペルに続く披露宴会場(床面積約650平方メートル)の南側出入り口には、新たに白色の扉を設けた。総事業費は約2千万円。
同結婚式場は2006年にオープンし、イタリア製の重厚感のある家具を配置したヨーロッパ調の空間をしつらえ、1組当たり平均70~80人規模の結婚式を手がけてきた。
新型コロナ禍で一時は売り上げが落ちこんだものの、感染者数減で契約件数が回復しつつあるという。今後も増加が見込まれる中、より若者が魅力を感じる会場にしようと、ナチュラルな雰囲気に刷新した。
昨年始めた予約制のレストラン事業で結婚式利用以外の需要も取り込み、売上高は前年同期比2倍を目標とする。奥村社長は「白を基調とし、明るく入りやすい空間になった。これまでのイメージにとらわれない、自由な形式の結婚式を手がけたい」と話した。