欧米のおもちゃ店を再現した作品。大部分が革でできている=米子市大篠津町、本池美術館
欧米のおもちゃ店を再現した作品。大部分が革でできている=米子市大篠津町、本池美術館

 ゴリラ、ピエロ、いたずらした子どもを捕まえる大人…。今にも動き出しそうな人形は革でできている。

 米子市大篠津町の本池美術館。鳥取県無形文化財保持者でもある本池秀夫さん(69)が手がけた、おとぎ話のような世界観が広がる。

 4月末にオープン。ぬらした革を型に乗せて成型する独自の技法を確立した本池さんが、半世紀にわたる創作活動で生み出した作品を中心に、3人の息子たちとの合作などを含め、約100点が並ぶ。

 歯科用の医療器具を転用して人形に豊かな表情をつける。建物や装飾品なども大半が革製で、木目やレンガも細部まで再現。調度品は、銀細工職人の一面も持つ技術を駆使した。

 圧巻は等身大のキリンやライオン、馬などの動物たち。毛並みや血管の凹凸まで表現し、革のつや感を生かした重厚感が際立つ。

 本池さんの工房と隣接する静かな館内では、本人による作品の解説や創作秘話が不定期で披露される。革製品を販売するミュージアムショップやカフェも併設され、天候にかかわらずゆったりとした時間を過ごすことができる。

 作品は順次入れ替える予定で、本池さんは「常に変わっていく美術館にしたい」と話す。

 入館料は一般500円、中高生300円、小学生以下無料で水、木曜休館。新型コロナウイルスの感染防止対策で、入場制限をする場合もある。