3団体が共演した麒麟獅子舞の3頭舞=鳥取市尚徳町、とりぎん文化会館
3団体が共演した麒麟獅子舞の3頭舞=鳥取市尚徳町、とりぎん文化会館

 【鳥取】鳥取県東部を中心に伝わる重要無形民俗文化財・麒麟(きりん)獅子舞の団体が集まった「麒麟獅子舞フェスタ」が6日、鳥取市尚徳町のとりぎん文化会館で初めて開かれた。団体ごとに特徴がある獅子頭や舞が、来場者の関心を集めた。

 麒麟獅子舞は1652年、初代鳥取藩主・池田光仲が鳥取東照宮の祭礼で始めたとされ、兵庫県北部の神社にも伝わる。

 両県の計22団体が出演。金色の頭と赤い胴体の麒麟獅子が、太鼓や笛などの囃子(はやし)に合わせて優雅に舞った。3団体による3頭舞も披露され、来場者は演目ごとに大きな拍手を送った。

 約140団体全ての舞を見るのが目標という兵庫県新温泉町の小学4年生、清水悠人君(10)は「一度にたくさん見られてうれしかった。いろんな舞を楽しめた」と笑顔だった。

 担い手や関連団体でつくる実行委員会が開催。歴史を伝えるパネル展示や物販コーナーもあり、約2千人が来場した。実行委の谷口圭会長は「興味を持ってもらえた」と話し、継続開催を目指すという。

(岸本久瑠人)