松江市在住の路上詩人で書家のこーたさん(38)の個展が11日、松江市殿町の松江歴史館で始まる。「表現」をテーマに、動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」で人気を集めた、カラフルな書など16点と創作の過程を追った動画を流し、表現の楽しさを伝える。27日まで。入場無料。
こーたさんは、2010年から路上で「あなたを見てインスピレーションで言葉を書きます」と、和紙の上に心のこもった筆文字で、笑顔になるメッセージを届けてきた。新型コロナウイルス禍で路上での活動が難しくなり、20年10月からティックトックでの活動をスタート。文字とイメージのリクエストに応じた動画が人気を集め、フォロワーは5万人を超える。
会場には、水で字を書き、その上から色を足した「夢」や、2本の筆を使いグラデーションに工夫をこらした「彩」など新作も並べる。こーたさんは「作品に至った経緯や思いを感じとってほしい」と来場を呼びかける。
期間中、こーたさんが会場にいるのは11、12、17、20、25、27の6日間。時間はいずれも午前10~午後3時。
14、21日は休館。問い合わせは松江歴史館、電話0852(32)1607。
(坂上晴香)