天日干しされているオレンジ色やあめ色の柿=松江市東出雲町上意東
天日干しされているオレンジ色やあめ色の柿=松江市東出雲町上意東

 西条柿の栽培が盛んな松江市東出雲町上意東で干し柿作りが最盛期となり、オレンジ色やあめ色の「柿すだれ」が、深まりゆく秋を感じさせている。

 約4千本の柿の木を育てる畑ほし柿生産組合が10月末に干し柿作りを始めた。収穫した柿を10日間かけて天日干しした後、3回にわけて乾燥させ1カ月後に完成する。11日は8人が丁寧に皮をむき、ひもに結び付けてつるした。約25万個の干し柿を生産する予定で、12月に島根県内と広島、岡山両県内に出荷する。

 作業に汗を流す廣江真紀子さん(54)は「今年も大きくて甘い干し柿ができそうなので多くの人に味わってほしい」と話した。

 (井上雅子)