八岐大蛇(やまたのおろち)の胴の長さは18メートルあり、野球のバッテリー間に相当する。島根県西部で盛んな石見神楽の人気演目の一つ「大蛇(おろち)」は、その長い蛇胴(じゃどう)を着けて激しく、蛇らしい動きをしながら隊列を変え、展開する群舞が見どころだ。和紙製の蛇胴と頭(かしら)で20キロに迫る重さがあり、専ら男性が舞ってきた。そんな世界に女性が参入した。

 2021年春に誕生...