水産加工品製造販売の(株)和田珍味(大田市五十猛町、和田信三社長)がコロナ禍で高まる個食需要に対応した1人用の冷凍鍋「ふぐ寄せ鍋」「鯛寄せ鍋」の販売を始めた。レンジ調理が可能で1人暮らしの高齢者などに宛てた冬のギフト注文向けに売り込む。
魚や白菜、ニンジンなど7種類の具材がプラスチック容器に入る。容量はスープを含めて250グラムで、容器のままレンジに入れられるため簡単に調理できる。
本社に併設する自社工場で製造。干物加工で培ったマイナス40度の急速冷凍技術で具材の風味を維持しており、野菜のシャキシャキ感もしっかり残る。国産のフグや長崎県産のタイを使用し、スープには北海道産の昆布からうまみを丁寧に抽出するなど味にもこだわった。
歳暮など冬のギフト期間(11月~2月)に限定販売する。本店(五十猛町)や自社サイトで取り扱い、販売目標は各2千個。
和田社長は「コロナ禍で在宅需要が高まり通販が伸びている。おいしくないと意味がなく、『また食べたい』とリピートしてもらえるよう今後も品質を上げていく」と話した。
1食1296円(税込み)、4食セット5400円(同)で販売する。