カニの加工や販売を手がける(株)マルツ(境港市昭和町、足立由起夫社長)がズワイガニのオリジナルブランド「マルツPREMIUM」を立ち上げ、販売を始めた。自社基準を達成したカニに自社タグを付けて売り出す仕組みで、活締めにこだわった独自製法をPRする。
鳥取県では県内の沖合底引き網漁船が水揚げしたズワイガニのうち、甲羅の幅が11センチ以上のものに県産ブランドを示す赤いタグを付けて出荷する。同社では、タグ付きのカニに対してさらに基準を設定。900グラム以上で足がそろい、身入りのいいものを活締めしてボイルし「マルツPREMIUM」と書かれたタグを取り付けた。自社基準に入るのは全体の水揚げ量のうち上位2%以内にとどまり、希少価値が高いという。
自社では一度に500杯以上のカニを投入できる大型のゆで窯を使用しカニから出るだしで調理するため、味わいが深くなり、甘味も増す。また、活締めで鮮度が保たれて身が引き締まり、歯応えを楽しめるほか、色味も鮮やかだという。販売価格は1匹3万円(税込み)からで、漁業期の3月下旬ごろまで境港水産物直売センター内の店舗と、オンラインサイトで販売する。
足立社長は「大切な人への贈り物にぜひ使ってほしい」と話した。問い合わせは同社、電話0859(42)6628。