【松江】松江市宍道町に伝わる盆踊り「コダイジ踊り」の保存会メンバーが27日、町民を対象としたお披露目会を開いた。参加した町民は踊りを練習し、継承に向けた活動が始まった。
コダイジ踊りは、大正初期以降、町内で盛んに踊られ、現在も保存会メンバー80人を中心に踊り継がれている。三味線などの楽器は使用せず、語りと踊りだけで構成されるのが特徴。
新型コロナウイルス禍で踊る機会が減り、町民の高齢化で継承が難しくなりつつあることから、認知度を高めようと開催した。日本フォークダンス連盟(東京)が認定する「ふる里の民踊」に選ばれた記念としても開いた。
保存会のメンバー11人が、語りに合わせて踊り、来場者の約130人も簡単に練習した後、踊りを楽しんだ。保存会の葉山泰子会長は「やっと普及のスタート地点に立った。宍道は盆踊りの町と言えるくらいに全町民に広めていきたい」と話した。 (広木優弥)