矢八基希さんが育てた観賞用メダカ
矢八基希さんが育てた観賞用メダカ
観賞用メダカを育てる矢八基希さん=島根県邑南町雪田
観賞用メダカを育てる矢八基希さん=島根県邑南町雪田
矢八基希さんが育てた観賞用メダカ 観賞用メダカを育てる矢八基希さん=島根県邑南町雪田

 観賞用のメダカのブームが続く中、島根県邑南町の男性が県内有数の大規模な飼育に取り組んでいる。5年前に広島市から移住後、たまたま出合ってのめり込み、今では80品種約1万匹を育てる。邑南の清らかな湧き水で育てると、色がきれいに出るといい、5月下旬には全国規模の品評会に自慢のメダカを初めて持ち込む。「こんなにきれいなメダカがいると多くの人に広めたい」と目を輝かせる。(糸賀淳也)

 同町雪田の矢八基希さん(36)で、2016年3月に祖父母が住んでいた縁をたどりIターンした。もともと熱帯魚を飼っており、ホームセンターで、きれいな観賞用メダカを目にして、心を引かれた。インターネットで調べて多くの種類がいるのを知り「これは面白い」と飼い始めた。

 手探りで始めた1、2年目はうまくいかず、稚魚を200匹死なせるなど失敗も経験した。3年ほど前からは広島県内の専門店に通い詰めて飼育方法を学び、本格的に取り組むようになった。

 現在では、全国から仕入れた80種以上のメダカのケースが、自宅近くのビニールハウス内にずらりと並ぶ。「手間暇かけて大きくなり、色がついてくる姿を見るのが楽しい」という。

 白、赤、黒の3色にラメがのる「三色ラメ」、黄色と黒の2色にラメが入った「夜桜」、黄金色でラメの入った「黄金ラメ」と、多彩な品種が並ぶ。珍しいメダカを求めるファンを松江市や出雲市、広島県内からも呼び込んでいる。

 23日には広島県内である日本メダカ協会主催の品評会で入賞を目指し、手塩にかけて育てたメダカを出品する。小学校で出前授業をしたり、福祉施設で育てて癒やしを感じてもらったりという活動も視野に入れており「気軽に飼えるし、インスタ映えもする。コロナ禍で家にいる時間が多いがメダカに癒やされてほしい」とさらなる普及を願う。