2035年に歯科医療機関で診療を受けるのが難しくなる島根県民は7万7千人を超える―。中国地域歯科医療管理学会と、一般社団法人・小さな拠点ネットワーク研究所(島根県邑南町上亀谷)が、10年後の歯科医療提供体制についてシミュレーション結果をまとめた。歯科医師の高齢化がさらに進み、このままでは歯科医院がない市町村も生じかねない。病院ほど騒ぎにはなっていないが「静かな崩壊」が起きつつある。
  (情報部・吉田真人)

(下)歯科医療の空白、県境を越えて広がる 中国5県、2035年の受療困難人口31万人か 連携構築が急務

 シミュレーションによると、...