将来の歯科医療提供体制に不安を抱えるのは島根県だけではない。中国地域歯科医療管理学会と、一般社団法人・小さな拠点ネットワーク研究所による2035年のシミュレーションでは、中国5県の中山間地域で歯科医院の閉院が比率的に多いことが可視化された。こうした地域の生活圏は県境を越えて重なる部分もある。データから、5県が連携して歯科医療の提供体制を再構築する必要性が見えてくる。
(情報部・吉田真人)
(上)【マップで可視化】島根の歯科医療「静かな崩壊」迫る 2035年、7.7万人が受療困難に
まずは鳥取県の状況を見る。周辺に歯科医院がないため診療を受けるのが難しくなる「受療困難地区」は、35年に...