だし製造のだしの外ノ浦十太屋(浜田市元浜町)が、こだわりの無添加だしの販路拡大に乗り出した。従来の受注販売やインターネット通販に加え、浜田市内の道の駅やスーパーなどにも広げる。消費者の健康志向の高まりを受けて安心安全を食卓に届け、生産増も見据える。
5年前に製造の試行錯誤を始めた外浦千花子さん(54)が、1年前に個人事業として開業した。浜田で水揚げされたアジ、ノドグロ、カレイを使用し、雑味になる内臓を取り除いたり加熱、乾燥したりするのは全て手作業。味付けは塩やシイタケ、昆布のみで仕上げる。
これまでは受注販売やネット通販のみの取り扱いだったが、徐々に知名度が上がる中で市内の販路を拡大し、身近な消費者にも手に取ってもらおうと考えた。9月に営業活動を始めた。
1カ月で500パック製造し、売り上げは月40万~50万円を目標とする。
一番人気という「浜田の推しだし」はアジ、ノドグロ、カレイのだしがそれぞれ1パックずつ入る。販売価格は745円(税込み)。のどぐろだし10パック入り1263円(同)。
外浦さんは「無添加の商品を待っている人に届いたらうれしい。地道に販売を増やし、製造施設も整えていきたい」と話した。