デフフットサルの選手(左側)からジェスチャーを教わる子どもたち=浜田市金城町七条、ふれあいジムかなぎ
デフフットサルの選手(左側)からジェスチャーを教わる子どもたち=浜田市金城町七条、ふれあいジムかなぎ

 聴覚障害者がプレーするフットサル「デフフットサル」の日本代表候補選手による教室が10日、浜田市金城町七条のふれあいジムかなぎであった。参加した小学生13人が、言葉を使わずジェスチャーで試合を進める競技を学びながら、汗を流した。 (宮廻裕樹)

 デフは英語で「(耳が)聞こえにくい人」を指す。競技人口はデフサッカーを含め全国に11のクラブチームがあり約200人。選手は試合中、補聴器を外し、ジェスチャーやアイコンタクトで意思疎通を図る。

 選手たちは来年11月にブラジルで開かれるデフフットサルワールドカップに向け、日本代表の選考を兼ねた強化合宿の一環で浜田に訪問。教室は浜田市のフットサルチーム・ポルセイド浜田が代表監督と交流があった縁で実現した。

 この日は、2017年デフリンピック(トルコ)日本代表の東海林(しょうじ)直広選手(30)ら10人が先生となり、ユニークなドリブルリレーを企画。スタートから進行方向に4色のチェックポイントを設け、走者ごとに「赤で唇を触る」「青であごをさする」など各ポイントで身ぶりでお題を出し、小学生は目視で判断して反応する速さを競った。

 選手との試合も体験した浜田市立雲城小学校1年の岡本一心(いしん)君(7)は、「今までやったことのないドリブルリレーで面白かった」と笑顔。

 東海林選手は「デフフットサルを知ってもらうことでやる気につながる。障害者への接し方を学ぶ糧になればうれしい」と話した。