事件事故イメージ
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 島根県警捜査2課と浦郷署は12日、事務用品の購入費名目で虚偽の書類を提出するなどし、島根県西ノ島町から現金約51万円をだまし取ったとして、詐欺の疑いで西ノ島町宇賀、同町町民課課長補佐の男(48)と、同町浦郷、文具店経営の男(90)を逮捕した。

 逮捕容疑は、共謀し、クリアファイルなどの消耗品を購入したと偽り2021年12月~22年3月、5回にわたり、町に支払いを求める虚偽の書類を提出。22年1月~4月に、文具店経営の男名義の口座に現金を振り込ませ、計51万円をだまし取った疑い。県警によると、2人は容疑を認めている。ほかに共犯者はいないとみている。

 県警によると、課長補佐の男は20年4月から現職。捜査の端緒は今後の捜査に影響があるとして明らかにしていないが、10月ごろから2人に任意で事情を聴いていた。

 西ノ島町によると、課長補佐の男は1993年に採用され、勤務態度はまじめ。「悪いことをした」と謝罪しているという。消耗品の購入予算がある一方、納品の点検態勢が不十分だったという。

 升谷健町長は「信頼を著しく失墜させる事態となり深くおわびする」との趣旨のコメントを出した。
  (古瀬弘治、鎌田剛)